みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
今回は、USB-C ケーブルの選び方についてご紹介します。巷には、これ系の記事が色々と溢れていますが、本誌ではシンプルにいきたいと思いマス。
・そもそも何に使うのか
USB-C ケーブルを選ぶときに前もって考えておかなければならないことは、何に使うのか?という至極当然なことだけです。
「スマホなどの充電に使いたいのか?」「データ通信用に使いたいのか?」大きく分けて、この2つだけです。
それを決めた上、以下をお読みいただければと思います。なお、本記事での USB-C ケーブルとは両端が USB-C のケーブルのことを指し、USB-A to C ケーブルなどは除外しています。
・充電用のケーブルが欲しい場合
充電用に USB-C ケーブルが必要な場合、ポイントとなるのは5Aと3Aの違いです。
同じ見た目の USB-C ケーブルにも種類があり、60W以下の電流しか流せない3Aケーブルと、60W以上100W未満の電流を流せる5Aケーブルの2種類があります。
この2種類の違いは、記述の通り「流せる電流の大きさ」です。スマートフォンやタブレットの充電には3Aケーブルで十分かもしれませんが、ノートパソコンなどの充電に3Aケーブルを使った場合、60W以上で充電ができないため、充電速度の低下やそもそも充電できないという症状が出ます。
ですので、ノートパソコンなどの充電に60W以上の電気量が必要なデバイス向けには、必ず5Aケーブルが必要になります。なお、製品によってはこれらの記載がない場合がありますが、この記載がない製品は大抵の場合、ロクでもない製品です。
ただ筆者としては、大した価格差もありませんし、後々の汎用性を考えれば、スマホ用などでも5Aケーブルを購入することをオススメしています。
・データ通信用のケーブルが欲しい場合
データ通信用として USB-C ケーブルが必要な場合、正直これが最もメンドくさいです。
同じ見た目の USB-C でも、USB 3.1 から USB4 に至るまで様々な仕様のケーブルが存在します。更に、Thunderbolt 3/4 という規格も USB-C 端子を採用しているため、何がなんやら。といった状態です。
ただ、この場合でも現実的なラインとして、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)、Thunderbolt 4(40Gbps)、USB4(20/40Gbps)の3つのいずれかであれば良いと思います。
ただし、必ずしも全ての場合に Thunderbolt 4 や USB4 が必要とはいえないため、デイジーチェーンやそこまでの転送速度を必要としない場合以外は USB 3.2 Gen 2 ケーブルで良いのではないかと思います。
とはいえ、個人的には仕様的に「ほぼ全部入り」の Thunderbolt 4 ケーブルを選べば良いのではないか?という暴論を持っています。
・まぁ、適当に
こんなことを言ってしまうと、元も子もありませんが「適当にすれば良いんじゃない?」と個人的には感じています。
というのも、現時点で充電用の USB-C ケーブルが必要になる人の方が圧倒的に多く、USB4 や Thunderbolt 4 を考慮の対象に入れる必要性が薄いためです。充電ケーブルの場合、3Aか5Aの違いで明確にわかるレベルの不利益を被ることがあるため、その性格をしっかりと理解すべきですが、データ通信用は「とりあえず、その辺にあるUSB-IF 認証や Thunderbolt 認証を取得しているケーブルをブッ刺せば良いのでは?」と思っています。
もちろん、数十万、数百万円かけて Thunderbolt 4 システムを構築する人にこれが当てはまるとは言いませんが、いずれの規格の速度もあくまでも理論値であり、絶対的にその速度が保証されているわけではありませんし、そもそも本記事はそういうガチの人が読む記事ではありません。
ちなみに筆者は、めんどくさいので全ての USB-C ケーブルを Thunderbolt 4 に変えました。MacBook やら モバイルバッテリーを充電する時にも、意味もなく Thunderbolt 4 を使っています。多分、無駄でしかないです。
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