みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、2017年10月31日より発売されるcheeroさんの新製品「cheero Twintail 10050mAh」をご紹介します。

本製品は、モバイルバッテリーとケーブルが一つになった製品となっており、ケーブルもLightningとMicroUSBの2種類が内蔵されているという、相当珍しい構成の製品です。ここ最近、ツチノコ3in1など、変わった製品を多く出されているcheeroさんらしい(?)製品となっています。

今回も、cheeroさんより事前にご提供いただきましたので、開封とガチレビューをしていきます!

※本記事は写真中心の「フォトレビュー」と性能を詳しく見る「ガチレビュー」に分かれています。
みなさまの読みやすい方でお読み下さい。(タブをクリック or タップで切り替えれます)

フォトレビューガチレビュー
・開封&レビュー!

パッケージ

内容物は本体、本体充電用MicroUSBケーブル、取り扱い説明書です。

本体。ブラックのアルミ筐体が非常に美しい…。

本体上部には電源ボタン、USBポート、充電用のMicroUSBポート、LEDライトがあります。

本製品の名前の由来にもなった内蔵ケーブル。

左側がAndroidなどに使えるMicroUSB端子となっており、

右側はiPhoneやiPadなどで使えるLightning端子となっています。(MFI取得)

もちろん、このように2台同時充電も可能です。

cheeroの同容量のバッテリーと比べるとケーブルが内蔵されている分、大きくなっています。

本体サイズがやや大きくなってしまうのがデメリットな気がしますが、それでもiPhone用のケーブルとAndroidなどに使うMicroUSBケーブルをモバイルバッテリーと別に持ち歩かなくてよい。と言うのはとても便利です。

性能的にも安定のcheero品質で、内蔵ケーブルからでもiPhoneの急速充電やiPadの充電も可能ですし、MicroUSB側もスマートフォンの急速充電やタブレットの充電ができます。なお、最近普及し始めているType-C端子は内蔵していませんが、本体上部のUSBポートにType-Cケーブルを挿せばType-C端末への充電もできます。

本体上部のUSBポートもオマケとは言わせない十分な性能(iPad Air 2接続時)

・開封!

パッケージ

内容物は、本体、本体充電用MicroUSBケーブル、取扱説明書の3点。

本体(筐体がアルミなので光っています)

本体上部は左から電源ボタン、USB-A出力、MicroUSB入力、LEDライトとなっています。

LEDライトは電源ボタンを2回早押しで点灯します。

裏面には各種表記とケーブルの種類が記載されています。
MicroUSBはUSBのマーク、LightningはiPadと記載されています。

バッテリーから端子を引き出すとTwintail(ツインテール)の由来がわかります。

iPhone、iPad用のLightning端子(MFI認証取得)

MicroUSB端子

地味に不便だな。と感じているのは電源ボタンを押さないと出力が始まらない点。
USB-Aポートはそれでもよいですが、内蔵ケーブルは接続するだけで充電できればよかったかな。と思います。

・あれ?なんか見覚えがある…!?

本製品の見た目や容量は、Power Plus 3 10050mAh(以下PP3)と大体が同じですが、ケーブルが内蔵になった分、縦幅が約2cm大きくなり重量も33g増の225gとなっています。

サイズは大きいですが、手に持つとサイズの割には軽い印象。

本体がPP3のプラスチッキーな素材から、アルミ製に変更になっているのでPower Plus 2を彷彿とさせます。

縦幅はPP2と大体同じ。

残量インジケータもPP2と同じくブルー。

・本体性能は文句ナシのcheero品質

まずは簡単なテストから。
本体に搭載されている、Auto-ICつきのUSB-Aポート(最大3A出力)にiPhone SEを接続し、電流をチェック。

この場合、4.98V/1.27Aの出力。急速充電ができています。

次に最大2A入力となっている、本体充電用のMicroUSB inポートをチェック。
(使用したACアダプタはcheero USB AC Charger QC3.0 ACアダプター

この場合、5.03V/2Aでの入力。最高入力値での本体充電ができています。

ここから、少しテスト手段を高度化して、専用機材を使用してバッテリーの実効容量や保護回路が動作するタイミングをチェックしていきます。

まずは、バッテリーの実効容量のチェックから。

表記容量が10050mAhに対し、実効容量が8101mAh(-19.4%)と変換ロス値標準ラインの -20% を辛うじて上回る結果となっています。以前のcheero製のバッテリーはもう少し変換効率がよかった気もしますが、個体差もありそうなのでなんとも言えません。

最後に保護回路が動作するタイミングをチェック。

(クリック or タップで拡大)

最大供給電流は公称 3A に対し、破損対策となる過電流保護が動作する負荷は 3.2A で、公称値をクリアする結果となっています。

これら全ての試験結果を踏まえ、「cheero Twintail 10050mAh」は性能的にもコスパ的にも十分な製品といえそうです。

上記の試験結果の通り、モバイルバッテリーとしての性能も良い意味で標準的なcheero品質となっており、本体にApple純正品と遜色なく使えるMFI取得のLightningとMicroUSBケーブルが付属すると考えれば、2in1製品やケーブルを別途購入する必要がなく、コスパ的にも有利であると言えそうです。

とは言え、PP3などと比較してしまうと実効容量がやや少ないのは気になります。

・本体の仕様など

容量は10050mAhで、iPhone Xで約3回、iPhone 8を約4回充電することが可能です。
本体重量は225g、本体充電時間は別売り2A充電器使用で約5時間となっています。

安全機能として、過充電時 、過放電時、ショート時、発熱時の自動停止機能に加え、デバイス充電完了時自動停止機能が搭載されています。※一部非対応機種有り

尚、このバッテリーの容量は10050mAh(36.18Wh)ですので、手荷物に限り飛行機内への持ち込みが可能です。

・総評

久々にcheeroさんより登場したバッテリー関係の製品。
モバイルバッテリーとケーブルを一体にする「2in1」は斬新で面白い製品ですが、やや不便な点も残ります。

当たり前の話、ケーブルの長さはバッテリーの縦幅より少し短い程度なので、スマホをモバブに重ねて持つには若干辛い長さです。これに加え、ケーブルの素材が弾力のあるシリコンになっているので、無理に伸ばしたりしているとシリコンがのびてしまう弱点もあります。

まぁ、取り回しが面倒。
という問題は通常のUSB-Aポートでカバーできるので、そこまで気になるような話でもない気もしますが…。

個人的には、災害時の非常持ち出し袋の中に入れておこうかな。と思っています。LEDライト機能もありますし、定期チェックの時にバッテリーの残量だけを気にしておけば良いので、普段の点検作業の効率化や、もしもの時には役立ってくれそうです。

その他、モバイルバッテリーは持って来たのにケーブルを忘れてしまった…。というミス(ピチり?w)カバーしてくれます。

 

発売は本日正午〜(2017年10月31日)※正午までは在庫切れになっています。
Amazonでの直販価格は¥3,380。初回限定価格は¥2,980となっています。

・cheero Twintail 10050mAh

良い点

・ケーブル一体型で荷物が減る!
・性能や品質は安定のcheeroクオリティ

良くない点

・内蔵ケーブルの皮膜が伸びがち
・内蔵ケーブルがType-C版も欲しい

cheero 公式ページ

最終更新日:2018年4月28日